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2023.05.22

小学校低学年の歯列矯正で用いられる顎外固定装置

子どもの歯列矯正のうち、6歳~12歳頃の乳歯列期~混合歯列期に行うものを1期治療といいます。

1期治療にて使用される装置のうち、今回は顎外固定装置にはどのようなものがあるかご紹介します。なお、当院において顎外固定装置は使用しておりません。

 

1期治療で使用される矯正装置

1期治療では、顎の骨の成長に合わせて将来生えてくる永久歯が並ぶためのスペースを整える治療を主な目的としています。そのためには、顎の骨を広げる装置や、正しい噛み合わせに導くような装置を用いて土台作りをします。1期治療で使用される矯正装置は、可撤式装置、非可撤式装置、顎外固定装置の3種類に分けられます。

 

顔の外に固定する装置(顎外固定装置)

これまでにご紹介したような口の中に固定源を置く可撤式装置、非可撤式装置と異なり、顎や額に固定源を置く装置です。口の中にまで装置が入るものもあれば、入らないものもあります。装着時間の目安は約14時間で、主に就寝時に使用していただくことになります。装置の着脱はご自身もしくは保護者の方にしていただくことになるため、自己管理が大切になります。

 

・ヘッドギア

上顎の過成長などで出っ歯になっている場合に、上顎の成長を抑えるために使用します。上顎大臼歯にあらかじめ取り付けたチューブに、フェイスボウとよばれる器具を装着して後上方、後下方、後方のいずれかの方向に引っ張ります。

 

・上顎前方牽引装置(プロトラクター)

上顎の劣成長などで受け口になっている場合に、上顎の成長を促進するために使用します。上顎に固定した装置のフックにゴムをかけ、顔の前方に装着した装置から前方向に引っ張る力を加えます。

 

・チンキャップ

下顎の過成長などで反対咬合になっている場合に、下顎の成長を抑えるために使用します。顎の先端にカップから頭部に装着したヘッドキャップにゴムをかけ、顎のカップを後方に引っ張る力を加えます。

 

まとめ

今回は、1期治療にて使用される顎外固定装置についてご紹介しました。当院において顎外固定装置は使用しておりませんが、成長期に歯列矯正を受けて歯並びや噛み合わせを整えることは、生涯健康に生きていくために様々なメリットをもたらします。

当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。まずはお気軽にご予約ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。

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