今回は、矯正治療の検査に用いる歯科用CTについてご紹介します。矯正治療を行う前には、様々な検査が必要です。お口の中の状態はもちろんのこと、顎の骨など目には見えない部分までしっかりと情報を得た上で診断をし、治療計画を立てていきます。
歯科用CTとは
X線を用いて人の体を輪切りにしたような立体画像を撮影できる方法をコンピューター断層法(computed tomography)といい、それが可能な装置を歯科用CTといいます。CTには医科用と歯科用があり、装置そのものが異なります。従来のレントゲンでは2次元的な画像データのみを得ていましたが、歯科用CTで撮影した画像は3次元的なものです。目視や2次元のレントゲンでは把握しきれない情報を正確にデータ化することができるため、近年の歯科治療においては歯科用CTをはじめとするデジタルデータの活用が非常に重要となっています。
矯正治療において歯科用CTを活用する意義
様々な歯科治療に用いられる歯科用CTですが、矯正治療において歯科用CTを用いた検査を行うことで、下記のようなことを確認することができます。
・親知らずの有無や状態
・生え変わり途中の永久歯(埋伏歯)の状態
・歯を支える骨(歯槽骨)の状態
・歯の根の長さ
・顎関節の形
・顎の骨の幅や奥行き
これらのことは目視や2次元のレントゲン画像では詳細な状態を把握することが難しいため、歯科用CTの特徴が生かされる場面です。
被ばく量の少ない体にやさしい歯科用CT
歯科用CTは新しい医療機器であり導入している歯科医院は2割程度といわれていますが、当院ではより高度で精確な治療を皆様にご提供するためにいち早く歯科用CTを導入しています。当院で導入しているヨシダ社製の「ファインキューブE2」は、鮮明な撮影画像を得られることが特徴であり、一般的なCTよりも被ばく量が少ないことも大きなメリットです。
まとめ
今回は、矯正治療の検査に用いる歯科用CTについてご紹介しました。歯科用CTなどのデジタル機器を活用することで、従来よりも精度の高い矯正治療を行うことができます。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。